自分の専門分野をひたすら深めていくのが、これまでのトップランナー。
TRiSTARが目指すのは、その専門分野の先にあるポテンシャルを引き出し、
分野や業種などのあらゆるボーダーを超えて、新たな価値を創造していく研究者の育成です。
それこそが、次世代のトップランナーへつながる道であると私たちは考えます。
それぞれの分野を極めた研究者が互いに交流することで、分野を超えたトップランナーになっていく。
多様な分野で先進的な業績を残したレオナルド・ダ・ヴィンチのように。
そんな研究者が一人でも多く増えていくことを、私たちは理想としています。
一見、何の関係もないような研究が、思いもよらなかったシナジーを発揮してまったく新しい展望を生み出していく。
そこには、新たなキャリアパスも開けてくるかもしれません。想像するだけでもワクワクしませんか。
時代の最先端をいくトップランナーが、さらに先へと進む力になる。
そのためのプログラムがTRiSTARです。
20世紀の研究者は細分化することで学問を深化させました。
それは一方で分野間の分断の要因になりました。
これまでの各分野で進化させてきた学問を融合し、
新たなイノベーションを生み出すのが21世紀の学問のかたち。
それはいわば研究2.0と言えるものです。
TRiSTARは、さまざまなシーンで立ちはだかる壁を超える力を養うためのプログラム。
研究者にとって最適な育成スキームを開発するために、
独自に進化していくアジャイル型を採用し、
トランスボーダーする研究者をバックアップします。
分野を超えていくことで、研究者自身も気づいていない
新たな可能性を広げていけるように。
日本の研究力低迷という深刻な状況に本気で向き合い、
世界に通用する研究者育成プログラムとして日本に定着させること。
同時に、つくばを起点に一流の研究者たちがいきいきと研究に没頭し、
互いに交流するなかで自然発生的にイノベーションがおきるようなワクワクする場所を創りだすこと。
それがわたしたちが果たすべき使命だと考えています。
TRiSTARはその使命を果たすための答えのひとつです。
我が国最大の研究開発拠点として、産官学の3つの連携に大きなポテンシャルを備えている環境を存分に生かし、
次世代のトランスボーダー研究者育成プログラムの確立を目指します。
世界中の優秀な研究者がここを目指して集まり、これまでにない成果が生まれる。そんな未来を信じて。
トライスターは三つの星を表します。 三つ星とは、大学×国研×企業の三つの組織体での連携、 「専門深化力」「俯瞰力」「マネジメント力」というTRiSTARで養う三つの力、 さらに、「育成支援」「研究支援」「研究環境向上」の三つの取り組みを表します。 TRiSTARのマークにはこれら3×3のシナジーによって研究者の方たちがボーダーを超え、世界へ旅立ってもらいたい。そんな思いを、星(鳥)が羽ばたいているマークで表現しました。