メッセージ

  • Message from Chief Executive Manager

    つくばは、我が国最大の 研究開発拠点として、 大きなポテンシャルを持っています。 つくばは、我が国最大の 研究開発拠点として、 大きなポテンシャルを持っています。

    男性の背景 男性の背景

    筑波大学は、科学技術の振興と高等教育の充実を目的とした国家プロジェクトとして建設された筑波研究学園都市の中に、1973年に新構想大学として設置されました。本学では、その後の我が国の大学を変革する様々なシステム改革が行われてきました。たとえば人事制度です。講座制を持たず、所属する研究者のすべてを独立研究者と位置づけ、自由な環境下で新たな研究分野を次々と誕生させてきました。また本学は、平成6年度に欧米型テニュア・トラックシステムを日本で初めて導入して以来、現在に至るまで制度を改善しながら若手の研究力強化を進めてきています。平成25年度からは、文部科学省「研究大学強化促進事業」の支援を受け、若手研究者が一定期間海外で研究を行う「国際テニュアトラック制度」を導入しました。
    つくば地域には、29の公的な研究・教育機関をはじめ、およそ150の民間の研究機関・企業等が立地しています(令和4年1月現在)。2万人の研究者が住み、住人の10%が博士号取得者というつくばは、我が国最大の研究開発拠点として、大きなポテンシャルを持っています。それぞれの研究機関に課されているミッション、目的等の違いを越えて、つくば地域全体がまた全体として、ポテンシャルを発揮することが期待されています。
    本事業では、本学の国際テニュアトラックの取組みと実績を活かし、大学、国研、企業が連携し、設置形態、研究分野、業種の壁を超えた知の創造とトランスボーダー型の若手研究者育成を実施してまいります。

    総括責任者
    筑波大学長 永田 恭介

  • Message from Lead Institution Executive Manager

    若手研究者をより良い社会を創り出すドライビングフォースに! 若手研究者をより良い社会を創り出すドライビングフォースに!

    男性の背景 男性の背景

    世界で活躍する研究者は、さまざまな分野や学際的な領域での知識を統合できる能力が不可欠です。本TRiSTAR事業では、大学×国研×企業の共鳴場として異なる分野の知識を結びつける機会を提供し、インターディシプリナリな研究アプローチの実践を通して①「専門深化力」、②「俯瞰力」、③「マネジメント力」を備えた研究者を育成します。
    特に本事業では大学×国研×企業に属する経験豊富な研究者や教員からのアドバイスも得ながら、新しい知識、アイデア、およびイノベーションを促進し、若手研究者の成長と学術的なキャリアパスに沿った支援を提供します。また、若手研究者間の共創的インタラクションを介して、トランスファラブルな問題解決能力や批判的思考能力を持った知のアンサンブル(集合)を構築し、研究者のそれぞれの研究領域において、学問と社会の両方に貢献するリーダーが生まれ、知のアンサンブルが知のネットワークへ昇華することが期待されます。
    筑波は多くの国立研究所や民間の研究所が集まっているサイエンスシティーであり、最先端の研究設備や技術を提供できる場所です。これにより、研究者は最新の技術を活用し、高度な研究を行うことができるだけでなく、産学連携の拠点としても機能します。サイエンスだけで無く、人文社会科学分野の研究者の智慧も高度な科学技術に基づくより良い社会を作るためには不可欠であり、筑波はその実験場として最適であると考えられます。このサイエンスシティーであるメリットを最大限活用し、未来を担う研究人材を輩出します。

    プログラム実施責任者(代表機関)
    筑波大学副学長・理事(研究担当) 重田 育照

  • Message from Program Manager

    このプログラムを通じて、 新たな可能性にチャレンジしてみませんか。 このプログラムを通じて、 新たな可能性にチャレンジしてみませんか。

    男性の背景 男性の背景

    私にとって「学問」とは、字のごとく“学び”そして“常に問いかける”ことです。真実はどこにあるのか、本質は何なのか、まだ誰も考えていないような可能性はないのか、私はこのような問いかけをしながら40年近く宇宙物理の研究を続けてきました。ミシュランガイドによれば、1つ星レストランは、指定されたカテゴリーで美味しい料理を提供するレストランで、3つ星レストランは、わざわざ訪れる価値のある総合的に卓越した料理を提供するレストランだそうです。私は、専門である宇宙物理でいわば1つ星レストランを目指して研究を行ってきましたが、この10年は、生命や医学との異分野連携を始め、3つ星レストランのように総合的に卓越した研究を目標としています。本プログラムの愛称であるTRiSTARにも3つ星の意味がありますが、プログラムが目指す「トランスボーダー型研究者」とは、自らの専門性の深化の先に、専門分野が持つポテンシャルから分野や業種などの壁(ボーダー)を超えた新たな共創を生み出し、これまでにない研究の流れを創出できる研究者です。様々なボーダーを超えた展開可能性の追求の中で、新たなキャリアパスも見いだせるかもしれません。このプログラムを通じて、新たな可能性にチャレンジしてみませんか。

    プログラム・マネージャー
    若手研究者育成支援室長  梅村 雅之