Message from Lead Institution Executive Manager
人の移動や情報伝達、物流が世界的規模で行われている現代では、横断的でグローバルな視点と分野の垣根を越えて活躍できる能力が不可欠です。研究者に求められる資質も例外ではありません。本TRiSTAR (Top Runners in Strategy of Transborder Advanced Researches) 事業は、我が国が直面する複雑かつ多様な社会課題に対し、学術・産業・地域の枠を越えた連携によって、そのような能力を有する「トランスボーダー型研究者」を育成し、革新的な研究成果の創出とその社会実装を加速することを目的とした、全国的にも先導的な取組です。
この事業の名称「TRiSTAR」は、単なる略称にとどまらず、本事業を牽引する大学×国研×企業の3つの組織体連携、本事業で培われる「専門深化力」「俯瞰力」「マネジメント力」の3つの力、本事業が目指す「育成支援」「研究支援」「研究環境向上」の3つの取組みを意味します。これらの様々な3本の柱が連動することによって従来の人材育成の枠を超えた、学問と社会が調和しつつ発展する新しい知的エコシステムの形成を目指しています。
筑波研究学園都市は最先端の研究設備や技術を有する多くの研究所が集結し、産学連携のもと、日々新たな価値が創造される日本有数の知の拠点として確固たる地位を築いてきました。そこでは、若手研究者が経験豊富でそれぞれの分野を極めた先達たちの薫陶を受け、様々な学問を横断する知のネットワークの中でトップランナーとなって活躍しています。本TRiSTAR事業はこのような筑波研究学園都市の強みを生かし、トップランナーとして未来を担うトランスボーダー型研究者を輩出します。
プログラム実施責任者(代表機関)
筑波大学副学長・理事(研究担当)
遠藤 靖典