2026/02/19
文部科学省「世界で活躍できる研究者戦略育成事業」において、筑波大学が代表機関を務める「大学×国研×企業連携によるトップランナー育成プログラム(TRiSTAR: Top Runners in Strategy of Transborder Advanced Researches)」が、第二回山本進一記念賞「表彰委員会特別賞」を受賞しました(2026年2月13日)(※1)。
TRiSTARプログラムとして25機関が一体となり推進してきた分野や組織の枠を越えたトランスボーダー型研究者育成の取り組みの体制とその成果が、研究開発マネジメントの好事例として高く評価されたものです。
つくば研究学園都市には、29の国等の研究機関と約150の民間研究機関が集積し、約2万人の研究者が活動する国内最大級の研究拠点が形成されています。一方で、各機関のミッションや制度の違いにより、連携の仕組みが必ずしも体系化されていないという課題もありました。また、従来の研究室単位の育成体制では、国際的ネットワーク形成や新分野創出に必要な広い視野と多様性を十分に育むことが難しく、世界で活躍する若手研究者の育成には新たなアプローチが求められていました。
こうした背景のもと、分野・組織・国境などあらゆる「ボーダー」を越えて新たな研究潮流を創出する「トランスボーダー型研究者」の育成を目的として、TRiSTARプログラムは2021年度に採択されました。三大学のURAが制度設計および運営の中核を担いながら、参画25機関と緊密に連携し、主に以下の取組を推進してきました。
1.つくば地区の特性を活かしたネットワーク型制度設計および運営体制の構築
2.URAによる研究者への個別伴走支援
3.異分野融合イベントおよびスキルアップ講座の企画・運営
4.研究者育成プログラムの有効性を検証する評価体系の構築
TRiSTARプログラムは10年間の事業であり、本年度は5年目の中間点を迎えました。今後の普及・展開フェーズにおいても、25機関の連携のもとで蓄積された知見とネットワークを活かし、「トランスボーダー型研究者育成」の持続可能なモデルとして発展させてまいります。あわせて、参画機関の皆様とともにその成果を学内外へ展開し、世界で活躍できる若手研究者を継続的に輩出する取組を一層推進してまいります。
(※1)山本進一記念賞とは、他大学等の参考となる優れた研究開発マネジメントの取組と、それに貢献したチーム(URA、技術職員、研究者、事務職員等)を表彰する制度です。大学における研究開発マネジメント体制の強化や、URA等の専門人材の育成・地位向上に先駆的に尽力された故・山本進一氏の功績を称え、文部科学省の後援のもと研究大学コンソーシアムが2024年度に創設しました。優れた実践事例とそれを牽引する人材を広く社会に発信し、研究開発マネジメントの高度化と認知向上を図ることを目的としています
参考リンク:山本進一記念賞の受賞者決定について
https://www.ruconsortium.jp/efforts/yamamoto/jusyou2025.html

受賞式に参加したTRiSTARメンバー

受賞盾