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2024/08/06

田原敬フェローらが制作に関わった、最新の聴覚・補聴研究を伝えるオンデマンド動画「きこえのミライ シーズン2」の配信が開始されました

TRiSTAR第3期フェロー・田原 敬 准教授が、オーティコン補聴器、岡山大学病院聴覚支援センターと共同で制作している、「リスニング・エフォート」などの聴覚・補聴研究を伝えるオンデマンド動画「きこえのミライ シーズン2」の配信が8月6日より開始されました。田原フェローは教育を中軸に据え,企業や医療、福祉、また工学という幅広い分野と連携しながら、聴覚研究及び難聴児支援を行っています。

「きこえのミライ シーズン2」特設サイト

 

本プログラムでナビゲーターと演者を務める田原敬フェローは、昨年7月までデンマーク工科大学の客員研究員を1年間務め、主に聴覚障害児への教育という視座から、「リスニング・エフォート」や聴覚認知、教育オーディオロジーに関する研究に従事しています。岡山大学病院 聴覚支援センター 片岡祐子准教授も、リスニング・エフォートの研究に関わりながら、耳鼻咽喉科専門医として、聴覚医学、難聴を持つ子どもから高齢者までの福祉・教育を専門分野とし、専門家や一般の方への聴覚ケアの啓発にも取り組んでいます。

「デンマークでの研究経験や知見を日本にも広く伝えて、聴覚ケア領域を盛り上げたい」という田原准教授と片岡准教授の思いがきっかけとなり、リスニング・エフォート最新研究を行っているデンマークのエリクスホルム研究センター、オーティコン補聴器、インターアコースティクス研究ユニットの研究者たちもそれに賛同し、シーズン2動画制作の企画・制作に至りました。シーズン1に続き「リスニング・エフォート、という考え方を軸にわかりやすく研究内容を伝える」というテーマを維持しながら、最新聴覚研究とその活用、今後の補聴テクノロジーについて研究者にインタビューを行い、研究センター内の実験室の様子も映像で紹介するなど、最先端の聴覚研究が行われている現地から、様々な最新トピックをより深掘りする内容になっています。また、国内での最新研究と取り組みについても最終パートでご紹介しています。

※「リスニング・エフォート」とは、聞き取りが難しい状況において、注意・集中を高めたり、聞き取れなかった内容を推測したり、聴覚以外の認知機能も総動員して話を理解するような行為を意味します。聴覚障害のある方の場合、たとえ聞き取りの成績が良かったとしても、リスニング・エフォートが高い状態にあり、聞き取りだけではなく、様々な活動への影響が生じていると言われています。

 

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